山の牧場という実話怪談本『新耳袋』シリーズで紹介されたオカルトスポットをご存知でしょうか?
・牛舎があるのに牛がいない
・山頂にぽつんと人も牛も存在しない牧場
・二階建ての建物なのに2階に行く階段がない
・2階の突き当たりに部屋やベランダがない扉
などなど…不可思議な山の牧場としてYouTuberにも取り上げられたりと話題のスポットとなっています。
そこで今回は話題のオカルトスポットである山の牧場の場所はどこで、所有者やたすけての文字についてと、裏社会との繋がりの真相について調査した結果を紹介します。
山の牧場の場所はどこ?
『山の牧場』は小説家の中山市朗氏の実体験を怪談にしていることから「実話系怪談」として紹介されています。実話系であることから実際「山の牧場」と言われる場所は一体どこにあるのでしょうか?
その小説の内容は中山市朗氏の大学卒業の卒業制作として映画の撮影で兵庫県の山奥を訪れたのですが、そこで人の気配がない広い牧場を見つけたというものになっています。
つまり山の牧場の場所は兵庫県の山奥にあることになります。実際にこの山の牧場の場所は以下のように紹介されています。
住所は兵庫県朝来市和田山町朝日の堀場とされており、今では牧場の名前はついておりませんが1970年から開業していたようで、ゼンリンの地図では「朝日牧場」や「A牧場」として掲載されていました。
この牧場は地元の人でも知らない牧場とされておますが、Google mapでは上のように航空写真を掲載しているように確かに牧場の存在が確認できます。「山の牧場」という名称で掲載されていたようですが、私が調べた2023年時点では航空写真で存在を確認できるものの名称は確認できませんでした。
山の牧場の所収者は誰?
こんな山奥にある牧場は何のために作られたのか?その所有者は一体誰なのか気になりますが、この山の牧場の所有者は調べた限り誰なのかは分かりませんでした。
この山の牧場は、2階に行くための階段がなかったり、2階に部屋に繋がらない階段があったりと謎に包まれています。また、牛舎の横にある2階建ての建物にはベッドが一つ置かれたコンクリートの壁で覆われた隠し部屋のようなものがあったりと、監禁に使われたのでは?という作りになっている部屋もあるそうです。
謎に包まれた建物の作りや山奥にあることから裏の社会の関係者が所有者であるのではないかという考察があります。
山の牧場の「たすけて」の文字
『山の牧場』は1982年に当時大学4年生であった中山市朗氏が兵庫県の山奥を訪れそこで見つけた牧場でありますが、その牧場や併設されている建物は非常に怪奇的なものであります。
山の牧場について調べていくと、「たすけて」という意味深なキーワードを目にします。その「たすけて」というのは、中山市朗氏が散策した2階建て建物の中に話であり、倒れてきた襖に「タスケテ」とペンキで書かれていたという話です。
この話を耳にすると、誰かがこの建物に監禁されており、そこにあったペンキで助けを求めたのか?もしくは訪れた客が出られなくなり助けを求めたのか?何かしらのSOSを発信していたように考察できます。
どんな理由にしても山奥にポツンとある怪奇的建物にペンキでタスケテと書かれたものがあったと聞くだけで、恐怖的なものを感じます。
山の牧場の裏社会と真相
山の牧場の話には更に怪奇的な話があり、中山市朗氏の後輩Kが中山氏の話を聞いて山の牧場に後日訪れたそうです。その後輩Kは友人と2人で訪れ写真を100枚ほど撮影したとのことです。
後輩Kの話では山奥の細い道の先にある牧場なのに黒いリムジンが2台止まっていたのを発見したものの、人の気配はなかったとのことです。
後日写真を現像した写真を見たいと後輩Kを訪れたところフィルムを持っていた後輩Kの友人と連絡が取れない状態になっており、さらに下宿先から実家に戻り、実家の家族共々行方が分からなくなったようです。
この山の牧場にまつわる話からリムジンと行方不明という繋がりから裏社会の人間と関連性があるのではないか?裏社会の人間から逃げたり消されたりなどと考察されています。
また隠し部屋のような部屋の存在もあり監禁に使われたりしたのではないか?など、中山市朗氏自身もブログで「山の牧場は裏社会と間違いなく関係している」と思っていたようです。
しかし2005年に中山氏が裏の社会との関係疑惑を払拭できず建築士・税理士・裏社会関係者と共に山の牧場を訪れ検証したのですが、山の細い道一本しかなく警察から逃げることもできない場所にあることから監禁部屋や秘密基地として利用する裏社会の人間はいないと否定されたそうです。
このような経緯があるもののどれも考察にすぎず、真相は明らかになっておりません。
まとめ
本記事では実話怪談本『新耳袋』シリーズで紹介された話題にオカルトスポットの山の牧場の場所はどこで、所有者や「たすけて」の文字についてと、裏社会との繋がりの真相について紹介しました。
山の牧場の場所は分かっているものの誰がどんな目的で何のために作られたのか?全く分かっておりません。
話の中で気になるのが、中山市朗氏の後輩K氏の友人の失踪について。写真のフィルムを持っていた人間がいなくなったということは非常に不可思議です。
もし写真と関係があるのであれば、後輩K氏とその友人の2人の中でもなぜフィルムを持っていた友人の方だけなのか?裏社会により消されたのであれば、なぜ友人の方だと分かったのか?なぜ後輩K氏は無事なのか?
非常に怪奇的な話が盛りだくさんの牧場です。この話は都市伝説やオカルトであれば良いのですが、本当の実話であれば何とも恐ろしい話です。